石川の逸品 | 北村 和義

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北村和義の九谷焼作家としてのあゆみ

北村義和01.JPG「黒彩」の絵付けをしている北村和義。父親は、北前船が正面から風を受けているスケールの大きい図柄「まとも絵」で有名な九谷焼の作家の北村隆。しかし、親父からは小さい時より九谷焼をやってみなさいと言われたことがなく、とうとうなにもやりませんでした。当然、高校も大学も焼き物や美術の専門教育を受けたことがなく、大学を卒業してからようやく、九谷焼技術研修所に入って、初めて九谷焼を始めました。やりはじめてみて、なんて面白いものだと感じました。
そして、その当時、石川県を挙げての九谷焼の祭典「色絵陶磁器フェア」が開催されました。北村も、研修所の登り窯に応募作品をいれましたが、技術が未熟だったことと、窯の火の加減などが災いしたこともあり、とても出品するに値しないうすぎたない作品に焼きあがってしまったのです。もう一度制作するだけの時間はなかったが、どうしても出品したかった北村は、考えたあげく作品のすべてを呉須(磁器の染め付けに用いる鉱物質の顔料)で塗りつぶし、その上から、いっちんの技法で絵の具を盛って立体的にし、さらにその上から市販の雲母絵の具で絵付けをしました。
ところが、あろうことか、この北村のはじめての作品が、「色絵陶磁器フェア」に入選し、さらに驚いたことには、この作品を気に入って買ってくれた人までいたことです。
このことがきっかけで、「黒彩」と「いっちん」の技法が誕生したのですが、北村は、これらの技法をもっともっと完成させなければならないと考え、十数年間、このふたつの技法に磨きをかけ続けてきたのです。
「これは北村和義だ」と言われるような自分だけしかつくれない北村和義の九谷焼をつくっていきたい。究極のことをいうと、一人よがりではなく、自分のつくりたいものを作って、人に喜んでもらえるという作家になりたいと北村は語ります。

古九谷の陶工たちの「感性」を引き継いで

350年前、九谷焼が生まれた当時は、焼き物とは最先端の技術・科学でした。
そう考えると、九谷焼の伝統を引き継ぐということは、引き継がれてきた技を守ることだけではなく、その時代の最先端の技術・科学を使って、それぞれの作家の磨き抜かれた感性を表現していくことではないでしょうか。
伝統工芸とは技術であり、技法としての一つの技。
古九谷より伝統として引き継いでいく必要があるものは、あれほど華やかなものを生み出した古の陶工たちの感性ではないでしょうか。それを今に生きる自分自身のフィルターを通して、自分なりの知識・技・感性を使って、「北村の九谷焼」を造りたい!と北村は考えているのです。
そして、現時点での北村の取り組みが、「黒彩」であり、「いっちん」なのです。

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北村和義 作品一覧

いっちん角鉢01.tif
いっちんシリーズ
税込4,000円〜

黒彩コーヒーカップ3種.tif
黒彩コーヒーカップ
税込10,000円〜

黒彩本金塗桜紋酒盃01.tif
黒彩本金塗桜紋酒盃
税込25,000円

北村和義 陶歴

1997年
国際色絵陶磁器コンペティション入選

1998年
石川県立九谷焼技術研修所卒業
日清めん鉢大賞入選

1999年
朝日クラフト展入選
兼六大茶会工芸展入選
創作公募「使ってみたい北の菓子器展」入選
金沢わんone大賞展入選
東京ニューオータニ、八千代美芸にて親子展

2000年
朝日クラフト展入選
伝統九谷工芸展入選
東京表参道ギャラリー華音留にて九谷五人展
東京神楽坂「天悦」にて展示会

2001年
伝統九谷工芸展入選
金沢わんone大賞2001入選
大阪阪急古書の町内ギャラリー「りーち」にて展示会
岐阜やなげんデパート美術画廊にて展示会

2002年
志摩観光ホテルにて展示会
七尾ギャラリー「きらら」にて展示会
第58回 現代美術展 次賞受賞
第41回 日本現代美術工芸石川展 入選

2003年
広島県三越にて「北村隆、和義二人展」開催
第59回 現代美術展 佳作受賞
第42回 日本現代美術工芸石川展 入選
新宿伊勢丹にて「色絵と黒彩、北村和義個展」を開催

2004年
広島三越で二回目の展示会
静岡県伊東市、スーパーAOKIにて陶壁製作
第60回 現代美術展入選
第43回 日本現代美術工芸展 入選
府中伊勢丹にて展示会
第36回 日展、初出品にて初入選
広尾、ギャラリーもと子にて展示会

2005年
広島三越で三回目の展示会
新宿伊勢丹 第二回北村和義個展

2006年
薬師寺管主、安田暎胤さん 執事、大谷徹奘さんとインド佛跡巡礼に同行
松井秀喜ベースボールミュージアムのオリジナル九谷焼グッズ制作 

日本現代工芸会友
現代美術展 連続入選