
宝石のような野いちごを5種セットにした鉢
普通、野いちごならひとつだけにするところ、野いちごだけを5種類集めて絵代わりにしてセットにしています。子どもの頃に遊んだ山野の道端で、覆い隠すように茂っている葉の間から覗く真っ赤な野いちごは、食べることができるということもあり、子どもたちの目には宝石のようにきらきらと輝いていました。宮本は、このルビーのような野いちごを、草を掻き分けて探していた頃のときめいた心のままで、絵柄の中に閉じ込めているのです。


深い緑の葉の色をベースに、それぞれの野いちごの鮮やかな赤がワンボイントになって、画面を引きしめ、そのまわりのドクダミの葉と白い花が統一性を持たせ、同時にその野いちごが、大自然の山野の中に存在するのだということを表しているように思えます。
また、いちごの輪郭などに何気なく使われている金色が、効果的に実を浮き立たせ、気品をかもし出しています。
形は、あえて微妙に不定形にして、手造り感のあるあたたかい形にして、さらに、四隅をあげることによって深みを出し、さらに、陶土と特殊な釉薬を使うことによって器の全体に浮き出ている曼荼羅模様が、無作為な美しさをかもし出しています。
絵柄といい、形といい、肩肘張らずにお気に入りの食器として普段使いをしてほしい器です。










