
清鱗の手びねり陶芸の原点・箸置き
清鱗の手の中で、みるみるうちに魂を吹き込まれていく小さな魚たち、どんなにつくっても、どれひとつとして同じものはありません。これが、陶芸家としての清鱗の原点となった手びねり箸置きです。かつて、日本交通公社よりフルムーンのノベルティ商品として、この手びねり箸置きが数千個もの注文がきた事がありました。納期も迫っており、効率化のために「型」をつくっての量産をすすめられ清鱗でしたが、頑として断り、途方もない数の箸置きを、とうとうたったひとりで、しかも全部「手びねり」でつくりあげました。ひとつひとつ手でつくらなければ清鱗の作品にはならないし、なによりも心を込められないと清鱗は当然のように話します。
ユーモラスなひらめとの対話が、食卓を豊かにする。
清鱗の魚達は、活き活きとして跳ね回っています。写実的に形をつくっているわけではないのに、イカはよりイカらしく、河豚はより河豚らしく感じるのは、イカのユーモラスな泳ぎ方や、河豚のかわいらしい表情など、生きている時の動きさえも、小さな粘土の中に凝縮してしまったからでしょうか。一見、無造作とも思えるひねり方でスピーディに繰り出される粘土の塊は、最後につけられる目玉とともに命を持ち、いきいきと動き出します。
「絵付け」も、織部、鉄絵、銅、辰砂(しんしゃ)、染付けの素朴な色合いの5色で、深い味わいの色合いを作り出しています。
日常の食卓において、机の上を泳ぎまわるユーモラスな箸置きの魚たちと会話を楽しんでください。





