
使えば使うほど手になじんでくる湯のみ
手の中で自由自在に形を変えるやわらかい土の温かさを表現したいと思っています。両手で包み込むようにこの茶碗をさわってみてください。ぴったりと吸い付くように手になじむフィット感が感じられるはずです。使えば使うほど手になじんでくる湯のみ。
少し大きいものと、少し小さいものがセットになり、いずれもコスモスが描かれていますので、夫婦でお使いいただければと考えています。
絵付けに使っている絵の具は独自に調合したこだわりの呉須(磁器の染め付けに用いる鉱物質の顔料)や、独特の渋い赤の色合いが特徴の釉裏紅を使っています。他にも、あたたかい味わいの黄茶色もありますが、これらの色合いは、窯の温度の低い絵付けの窯とは違う、温度の高い本窯で仕上げられる渋い色合いにこだわった、長年の研究重ねて出来た佐藤オリジナルの色です。
コスモスの葉は、スポイトで絵の具を描く一発勝負のイッチン技法で、コスモスが風で揺れている情景を表現したかったのです。
器の持つあたたかさを感じながら、夫婦で普段使いのできる湯のみです。
ぴったりと吸い付くように手になじむ。
器の持つあたたかさを感じながら、夫婦で普段使いできる。
生活の中で使い込んでこそ、器としての価値が出る
食器ですから、生活にとけこんだ器、使っていただける器であることが必要です。そのためには、絵よりも、形ありき。手になじみ、持ちやすい、口当たりが良いということが極めて重要です。器は、飾るものではありません。生活の中で使い込んでこそ、器としての価値が出てきます。
そしてなによりも、手の中で自由自在に形を変えるやわらかい土の温かさを表現したいと考えています。器の持っているあたたかさが心を和ませるということをイメージして、星の数ほどある陶芸用の中から自分の絵にあった土を探し続け、このあたたかさを表現できる土を探しあてました。それは磁器の土ではなく陶器の土でした。
古九谷は磁器だったから、陶器は九谷焼ではないなど、九谷焼の定義があれこれ言われていますが、磁器でなければ九谷焼ではないということではなく、いい器を作りたいとい350年の伝統に裏打ちされた情熱そのものが九谷焼ではないでしょうか。





