
九谷焼絵付けによる綺麗寂茶陶の逸品
京都に仁清があるように、京技法を用いて九谷焼色絵付けを施し、お茶をおいしく飲むためにつくられた綺麗寂(華やかな色絵付けを施した茶道具)のお茶碗です。
お茶碗とは、山に登って岩清水を手ですくって飲む時の、冷たい水のおいしさ、ありがたさが原点。この手の形が基本と思って、心をこめて創っていると東木は語ります。
九谷焼の世界では絵付けは絵付け、形は形と分業になっています。しかしトータル美を追求していくためには、分業では表現できない部分があります。例えば器の形は作家ごとに独特のラインを持っていますが、このラインは東木独自の丸みが施されています。こんなことができるのも、東木が自らかたちを創っているからです。東木は、九谷焼業界では珍しい、形から絵付けまで一貫して作陶している作家なのです。
茶会やおめでたい席に合わせて、一椀一椀こころをこめて創ります。
茶碗には鳳凰が描かれている。
東木は不思議な作家です。茶陶の評価が高いのに茶道具はあまりつくりません。それでも、茶陶の東木が知られているのは、東木の茶道具を見た人が誰の作品かと問いただし、自分も欲しいということで、静かに拡がってきたからです。ですから、だれが使うかわからないうちに、量産をするということは決してありません。茶会やおめでたい席に合わせて、一椀一椀こころをこめて創ります。茶会は毎回、一生に一度だという思いをこめて、主客とも誠心誠意、真剣に行うべきことを説いた茶道の心に通じたいかにも東木らしい作陶スタイルです。
この吉祥紋は鳳凰が描かれており、いろいろなおめでたい時の贈り物や、祝いの席、茶会での今焼き(最新作の陶磁器)の道具としてお使いいただけます。





