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清鱗の手びねり陶芸の原点・箸置き

市川 清鱗 手びねり箸置き(5種1セット)
イカ・鮎・河豚・ヒラメ・ゴリ
ユーモラスなひらめとの対話が、食卓を豊かにする清鱗の手の中で、みるみるうちに魂を吹き込まれていく小さな魚たち、どんなにつくっても、どれひとつとして同じものはありません。これが、陶芸家としての清鱗の原点となった手びねり箸置きです。かつて、日本交通公社よりフルムーンのノベルティ商品として、この手びねり箸置きが数千個もの注文がきた事がありました。納期も迫っており、効率化のために「型」をつくっての量産をすすめられ清鱗でしたが、頑として断り、途方もない数の箸置きを、とうとうたったひとりで、しかも全部「手びねり」でつくりあげました。ひとつひとつ手でつくらなければ清鱗の作品にはならないし、なによりも心を込められないと清鱗は当然のように話します。
清鱗の魚達は、活き活きとして跳ね回っています。写実的に形をつくっているわけではないのに、イカはよりイカらしく、河豚はより河豚らしく感じるのは、イカのユーモラスな泳ぎ方や、河豚のかわいらしい表情など、生きている時の動きさえも、小さな粘土の中に凝縮してしまったからでしょうか。一見、無造作とも思えるひねり方でスピーディに繰り出される粘土の塊は、最後につけられる目玉とともに命を持ち、いきいきと動き出します。
「絵付け」も、織部、鉄絵、銅、辰砂(しんしゃ)、染付けの素朴な色合いの5色で、深い味わいの色合いを作り出しています。
日常の食卓において、机の上を泳ぎまわるユーモラスな箸置きの魚たちと会話を楽しんでください。
大いなる魂の波動に、魂が共鳴し突き動かされる
いきいきと今にも飛び跳ねそうな清鱗の魚たち清鱗の描く、今にも飛び跳ねそうな生き生きとした魚たちの姿はなんと表現したらよいのでしょうか。無造作に描かれたかのように見える線彫りや大雑把に塗られたようにも見える絵の具も、皿の上で魂を吹き込まれ、動き出しているようです。
世界の陶芸の名品・古九谷の最大の特徴のひとつは、なんといっても骨描きの伸びのある「勢いのある生き生きとした線」でしょう。五彩の上絵の具を使わない清鱗ですが、そういう意味では、もっとも忠実な古九谷の継承者なのかもしれません。
取り付かれるように動く清鱗の指さばき、筆さばきを見ていると、表現者である清鱗自身に、明確な創意があるのだろうかとさえ思えます。何か別のものが清鱗の身体を借りて、彼の手や指を動かしているのでないかと思えるほど神がかり的です。
「造っているとか、絵を描いているとか、そんな感じが全くしない。あるリズムが自分を導いていってくれる」「自分が何も語らなくても、作品がみんな語ってくれている。だから、全力投球したいんだ」と語る清鱗自身も、大いなるものに動かされているという実感を常に感じながら制作をしているのです。
自分自身や自然・宇宙をふくめた森羅万象と向き合い、生も死も時空も超えた大いなる生命の旋律に触れ、その波動に彼の魂が共鳴して突き動かしているのでしょう。
自ら描いた鮎が水面に飛び跳ねる
なにかに取り付かれたように手びねりをする清燐ある日骨董店で見つけた染付けの皿との出会いが、彼の人生を変えてしまいました。名もない職人の無心の筆さばきに震えるような感動を覚えた清鱗は、なんと、42歳にして長年勤めていた会社を辞め、芸術の道にのめりこんでいきました。
それから彼は南画の門に入り、無心の筆さばきを自らのものとするために、何年も寝てもさめてもひと筆描きの鮎だけを描き続けました。
描いたものを先輩に見せたところ、初めは「皮だけだ」と言われ、次に見せた時には「骨がない」と言われ、次に見せた時には「裏がない」と言われたといいます。
無心に絵を描く日々が続きましたが、やがて、自ら描いた鮎が清らかな清流をここちよさそうに泳ぎだし、その鮎が水面にピンと跳ね上がって鱗がきらきらと輝くのを見た時、彼は、完全に天の波動に共鳴することが出来たのでしょう。
魚の水墨画が一人前に描けるようになった時には、草や花など今まで描いたことがないものでも、すらすらと描けるようになっていました。波動の芸術家・清鱗の誕生の瞬間です。
清鱗の手で、みるみるうちに粘土に命が吹き込まれていく
手づくりの詩
花が野にあるように
鳥が空をかけるように
土にすなおに
火にさからわず
あるがままのすがたに
焼きあげた陶器
土から生まれた「やきもの」には
造られた時から生命が始まり
くらしの中でつかい込まれて
育っていく不思議さがある
彫塑に惹かれ陶土に親しむものとして
日日、土との語らいを重ねながら
「やきもの」と共に歩み続けたいと
思っている
市川 清鱗
■注意
・直火、電子レンジ、オーブン等での使用はしないでください。火災の原因となります。
・長時間湯水に浸しておくことは避けてください。
・太陽光線等に長時間さらしておくこと、湿度の高い状況下におくことは避けてください。
・タワシ、みがき粉、食器洗浄機、乾燥機等の使用は避けてください。

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